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作業機付きトラクターの公道走行について

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年12月14日更新

農耕トラクタ―に関わる道路運送車両法の見直しについて

 直装型作業機(ロータリー、ハロー、播種機等)を装着したトラクターが、一定の条件を満たした場合に公道走行が可能となりました。

 但し、農作業機を装着した状態で長さ4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.0m以下の小型特殊の基準を超える場合は、これまで通り大型特殊免許が必要です。また、幅が2.5mを超える場合は、更に道路管理者から特殊車両通行許可を得る必要があります。

 詳しくは農林水産省のホームページ<外部リンク>をご覧ください。
 概要チラシ [PDFファイル/232KB]を作成いたしました。

4つのチェックポイントについて

1 灯火器類の確認

 (1) 農作業機を装着しても灯火器類(方向指示器、後部反射器、前照灯、車幅等、尾灯、制動灯、後退灯)が他から確認できることが必要です。灯火器類が確認できない場合は、新たに灯火器類を設置することが必要です。
   但し、単体で長さ4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.0m以下で、且つ、最高速度が15km/h以下の農耕トラクターは、車幅等、尾灯、制動灯、後退灯の取り付け義務がないので、作業機を装着した場合でも設置の必要はありません。

 (2) 確認できる場合でも元からある灯火器類が農作業機の最外側から40cmを超える場合は、作業機の両端に反射器(前面白色、後面赤色)を設置する必要があります。

2 車両幅の確認

 (1) 単体で長さ4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.0m以下で、且つ、最高速度が15km/h以下の場合、農作業機を装着した状態で車両の幅が1.7mを超えないこと。超えている場合は、機体左側に後写鏡(サイドミラー)を設置する必要があります。

 (2) 農耕トラクター単体の大きさを含め、農作業機を装着した状態で幅が2.5mを超えている場合には、道路法に基づく特殊車両通行許可が必要です。

 【2.5メートルを超えている場合に必要な対応】

  • 道路管理者が発行する特殊車両通行許可(注釈)
  • 車両の最外部が分かるように外側表示板、反射器、灯火器を設置する。
  • 保安基準緩和条件となる制限を受けていることを示す標識 「全幅〇.〇〇メートル」を後面の見やすい位置に表示し、運転者席にも幅を表示する。

 (注釈)一般的に許可書を発行する道路管理者は、次のようになりますが、維持管理を行っている行政機関で発行する場合もありますので、対象となる路線について事前にお電話等で確認してください。なお、農道は不要となります。
      国道:地方整備局
      県道:都道府県(道路担当課)
      市道:市町村 (道路担当課)

3 安定性の確認

  農作業機を装着することで農耕トラクターの安定性(傾斜角度)が変わるため、安定性の保安基準(30度または35度)を満たせなくなる場合があります。その場合は、運行速度15km/h以下で走行しなければなりません。
 農耕トラクタと作業機の組合せによる安定性の確認結果については、(一社)日本農業機械工業会のホームページで公表しています。安定性が確認されたものについては、15km/h以下での走行制限はありません。

 【安定性が確認されていない場合】
 ・ 保安基準緩和の条件となる制限を受けていることを示す標識「運行速度15キロメートル毎時以下」を後面の見やすい位置に表示し、運転者席にも制限速度を表示する必要があります。

4 免許の確認

  小型特殊・普通免許で運転が可能なものは、農耕トラクタ単体または農耕トラクタに農作業機を装着した状態での寸法が、長さ4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.0m以下(安全キャブや安全フレームの高さ2.8m以下)を満たす必要があります。このため、農作業機を装着することにより、この寸法を超える場合には、これまでどおり大型特殊免許が必要です。
  なお、車検制度上ではこの寸法を超えても大型特殊には該当しないため、車検は必要ありません。

農作業機付きトラクターの公道走行ガイドブック [PDFファイル/528KB]

農作業機付きトラクターの公道走行チラシ [PDFファイル/149KB]

けん引タイプの作業機を装着した状態での公道走行について

  けん引式農作業機が、構造要件や保安基準などの一定の条件を満たす場合、道路運送車両法上の小型・大型特殊自動車として新たに位置付けられ、公道走行が可能になりました。
このけん引式農作業機は、公道を走行する場合、道路運送車両法上「農耕作業用トレーラー」として農耕トラクターとは別の「自動車」として扱われます。
  農耕トラクターで、マニュアスプレッダー、けん引式ブームスプレーヤ、ロールベーラ等をけん引した状態で公道走行が可能かどうか、次のチェックポイントを必ず確認してください。

軽自動車税の納税義務について
 小型特殊自動車となった場合は、軽自動車税の課税対象となり、市町村への申告が必要となります。
 大型特殊自動車については、引き続き、固定資産税(償却資産)の課税対象です。

4つのチェックポイントについて

  前提(けん引式作業機はトラクターとは別に農耕作業用トレーラーとしての保安基準を満たす必要があります)
農耕トラクターとは別に農耕作業用トレーラーとしての保安基準を満たす灯火器類をけん引式農作業機の前面および後面に備える必要があります。
  また、万が一意図せずに農耕トラクターとけん引式農作業機の連結装置が分離した時であっても連結を保てるように、農耕トラクターとけん引式農作業機をチェーン等の丈夫な装置でつなぐ必要があります。
  なお、けん引車は農耕トラクターに限られ、けん引式農作業機に積載可能な物品は農耕作業に必要なものに限られていますので、コンバイントレーラー等の汎用性が高いものは注意が必要です。

1 灯火器類の確認(灯火器類を備える必要があります)

  けん引式農作業機は農耕トラクターとは別の自動車として扱われますので、連結時に農耕トラクターの灯火器類が見えていても、けん引式作業機には、前面に車幅灯および前部反射器(白色)を、後面にテールランプ、ブレーキランプ、バックランプ、ウインカーおよび後部反射器(赤色の正立正三角形)を所定の位置に備える必要*があります。
  単体で長さ4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.0m以下、かつ、最高速度15km/h以下のいわゆる特定小型特殊自動車である農耕トラクターでけん引するけん引式作業機の場合、車幅灯、テールランプ、ブレーキランプ、バックランプについては取付義務がないので、これらを備える必要はありません(その場合でも、方向指示器、前部反射器、後部反射器は取付義務があります)。

2 車両幅の確認(1.7m、2.5mに注意)

  (1) けん引する農耕トラクター単体が、長さ4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.0m以下、かつ、最高速度15km/h以下の場合、けん引式農作業機の幅が1.7mを超えていないか確認しましょう。超えている場合、農耕トラクターの左側にサイドミラーを設置する必要があります。
  (2) けん引式農作業機の幅が2.5mを超えていないか確認しましょう。超えている場合、

   (ア)道路管理者(国道:地方整備局、都道府県道:各都道府県、市道:各市町村)から、特殊車両通行許可を得る必要があります(農道は許可を得る必要はありません)。
   (イ)最外側が分かるよう、外側表示板を作業機の前後に設置する必要があります。
   (ウ)保安上の制限を受けている自動車であることを示す標識および、幅を他の交通に示すための表示「全幅〇.〇〇メートル」を農耕作業用トレーラー後面の見やすい位置に表示する必要があります。
   (エ)けん引車の農耕トラクター運転者席にも幅を表示する必要があります。

  なお、けん引する農耕トラクター単体が、長さ4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.0m以下、かつ、最高速度15km/h以下で、けん引式農作業機の幅が2.5mを超える場合、1.7mを超える場合と同様に、農耕トラクターの左側にサイドミラーを設置する必要があります。

3 安定性の確認(15km/h以下で走行しましょう)

  けん引式農作業機には、ブレーキが付いていないものがほとんどです。ブレーキが付いていない場合や最大安定傾斜角度の基準(30度または35度)を満たしているかどうか確認されていない場合は、連結時の運行速度15km/h以下で走行する必要があります。その場合、  
   (1) 保安上の制限を受けている自動車であることを示す標識および、運行速度を他の交通に示すための表示「運行速度15キロメートル毎時以下」をけん引式農作業機後面の見やすい位置に表示する必要があります。
   (2) 農耕トラクターの運転者席にも制限速度を表示する必要があります。

4 免許の確認(大特免許・牽引免許が必要となることがあります)

  けん引する農耕トラクターが、長さ4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.0m以下(安全キャブや安全フレーム等が備えられている自動車で、当該装置を除いた部分の高さが2.0m以下のものにあっては、2.8m以下)、最高速度15km/h以下の条件(いわゆる特定小型特殊自動車の条件)を1つでも超える場合、単体でもその運転には大型特殊免許(農耕作業用自動車限定の大型特殊免許でも可)が必要になるとともに、その大型特殊自動車免許が必要な農耕トラクターで車両総重量750kgを超えるけん引式農作業機をけん引する場合、けん引免許(農耕作業用自動車限定のけん引免許でも可)が必要となります。

農耕作業用トレーラをけん引する農耕トラクタの公道走行ガイドブック [PDFファイル/1.68MB]

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