戦没者追悼式 恒久平和を願い追悼
戦没者追悼式が開催されました
令和7年度本宮市戦没者追悼式は、11月28日、白沢公民館大ホールで開催されました。
戦後80年という大きな節目を迎えた今回は、戦没者遺族や関係者のほか、遺族の高齢化が進み、参列者が年々減少している中で、本式典の意義である、不戦の誓い、そして平和を愛する心を未来永劫、次代を担う子ども達に伝えていかなくてはならない、という強い思いもあり、本年は白沢中学校の全校生徒に参加していただき、約200人が参列しました。
式では戦没者に対し黙とうが行われ、高松市長が式辞を述べたほか、遺族会を代表し、白岩遺族会の渡辺久宗会長から「戦陣に散った犠牲者を思い、恒久平和のために一層の努力をしていきたい」と追悼の言葉がありました。
また、中学生から「平和への誓い文」朗読と、「非核・平和都市宣言」唱和があり、参列者は、不戦の誓いと平和を愛する心を新たにしていました。
▲「平和への誓い文」を朗読する白沢中学校2年生(左から)小野智椰さん、本田珠寿妃さん
▲「非核・平和都市宣言」を唱和する白沢中学校3年生(左から)石川良輔さん、稲田菜歩さん
白沢中学校2年 小野さん、本田さんが朗読した平和への誓いは以下のとおりです。
平和への誓い
「平和への誓い」
私たちは、戦争を知らず、平和な時代を生きています。
私たちは、戦争の現実から目をそらし、知ろうとはしなかったかもしれません。
私たちは、今まで戦争をひとごとのように感じ、関係ないことだと思っていたかもしれません。
しかし、世界には今も戦争をしている国があります。
80年前、私たちが暮らす大好きな本宮でも、戦争によって多くの人々の命が犠牲になったことを知りました。
80年前の4月12日、11時7分。
2時間にわたり、アメリカ軍がグンゼの本宮工場を標的とし、無差別爆撃が起こりました。
38名が亡くなりました。
本宮だけでなく、80年前の戦争で多くの命が奪われたことを知り、生き残った人も、どれほどに絶望し、苦しんだか、その悲しみを計り知ることはできません。
この悲劇を忘れないよう、戦争を実際に体験された語り部の方々のお話や、学校での平和学習を通して、これまで日本が歩んできた歴史や平和の尊さを伝えていくことが私たちの使命だと考えます。
世界では今、この時も戦争が起きています。
大切な人の命、夢や希望、すべてのものを失い、悲しんでいる人がいます。
私たちの平和なこの日常がどれほどに幸せなことか、今、強く感じています。
戦争という愚かな力で得られる平和はありません。
平和とは、あたりまえに生活できることです。
平和とは、夢や希望をもち、支え合いながら大切な人たちと歩み続けられることです。
平和とは、私たちのかけがえのないこの命を精一杯輝かせて生きることです。
戦争という悲劇を目の前にして、何も思わないならば、おそらく、その悲劇が繰り返されてしまうでしょう。
何も思わないままで、終わらせてはいけない。
私たちは知ることから始めなければならないのです。
戦争の悲劇を繰り返さないために、私たち一人一人が平和を願い、世界へ向けて戦争の根絶を強く訴えていきます。
悲しみしか生まれない戦争を、二度と繰り返さないために、私たち中学生も先人たちの思いを語り継ぎ、戦争のない平和な世界を創り上げていきます。
そして、その上で、命を大切にし、精一杯生きていきます。
令和7年11月28日
中学生代表
白沢中学校2年 本田珠寿妃 小野智椰
本宮市は、非核・平和都市宣言をしています
本宮市は、平成23年9月12日に非核・平和都市宣言をしました。
宣言文の内容は以下のページをご覧ください。
非核・平和都市宣言






