高松市長は、11月27日の市長定例記者会見で、12月定例議会前の定例記者会見を行いました。会見内容は下記のとおりです。
初動体制として、7日に台風情報を庁内で情報共有、11日に第1回目の台風対策会議で点検状況の確認や避難所開設などについての打ち合せを行いました。翌12日は全職員を招集し、警戒配備態勢をとり、第2回台風対策会議を開催し、災害対策本部を設置しました。
避難勧告等については、12日10時に市内16カ所に避難所を開設。同日14時に警戒レベル3「避難準備・高齢者等避難開始」を発令、20時に阿武隈川流域の「本宮・高木・仁井田・糠沢・和田地区」に警戒レベル4「避難勧告」を発令しました。また、22時15分には同地区に「避難指示」を発令し、翌13日0時50分には、さらに危険性が高まったため、旧本宮町全域を対象に「避難指示」を発令しました。同日1時5分には阿武隈川の越水情報が入ったため、「災害発生情報」を発令し、直ちに命を守る行動をとるよう防災行政無線による緊急情報を発令し続けました。
避難所には最大で839名の市民が避難され、現在も5ヶ所107名が避難所生活を強いられておりますが、今後もしっかりと被災された方々をサポートいたします。
救助活動では、13日の夜明けから警察・消防を、同日5時には自衛隊を要請し、約400名を救助いただきました。
復旧活動では、自衛隊による災害廃棄物の撤去や消防団による道路清掃・汚泥の搬出、南達建設業組合による災害廃棄物の収集運搬により、復旧を進めております。
自宅に住めなくなった方には、応急仮設住宅・市営住宅・定住促進住宅の提供や民間借上げ住宅の提供をしており、応急仮設住宅72戸、市営住宅・定住促進住宅9戸に入居が決定し、民間借上げ住宅では本申請が110件となっております。
社会福祉協議会の災害ボランティアセンターでは14日の開設以来、総依頼件数が369件、延べ参加人数は4,440人となっております。
災害廃棄物については、高木の本宮運動公園「みんなの原っぱ」内に災害廃棄物の仮置き場を設置し、14日から搬入を開始しました。
さらに、商工業の方々の被害も多いことから、本市から経済産業省や中小企業庁に対して、再建支援策としてグループ補助金の制度拡充や雇用調整助成金の特例措置などを要望し、支援制度が実現しました。
被災者の方々が一日でも早く元の生活に戻り、以前の元気な本宮を取り戻せるよう、復旧・復興を進めて参りたいと考えております。
11月14日に開催された第6回本宮市議会臨時会で、令和元年台風第19号にかかる補正予算の専決処分について議決をいただきました。
歳出の内容は、避難所の設置および運営費や支援物資の購入費、災害見舞金・災害弔慰金、災害援護資金など、被災者支援に関する経費を計上したほか、中央公民館やサンライズもとみや、歴史民俗資料館、道路などの市内各公共施設などの復旧に要する経費を計上したものです。
また、水道事業会計補正予算では、被災した浄水場施設の復旧のため、改良工事費の100万円の追加補正を行いました。
公共下水道事業会計補正予算では、万世ポンプ場など施設の応急復旧などに要する費用の補正として、収益的収支に268万円、資本的収入に1億420万2千円の追加補正を行いました。
令和元年第7回本宮市議会定例会が12月3日から開催されます。付議案件は議案12件、報告1件です。補正予算の内容については、宅地造成・マイホーム取得を支援するため「もとみや定住促進奨励金」の増額や旧松沢分館の解体工事請負費、制度改正にともなう児童扶養手当の増額などとなっております。